インタビュー 実際にトライアル就業を経て直接雇用をした企業様、直接雇用になったシニアの皆様

ITクライシスの救世主
【Indo-Sakura Software Japan】のシニア活用

企業インタビュー者

Indo-Sakura Software Japan株式会社

取締役管理統括本部 本部長 
菊池康夫さん

企業情報

主にITに特化しており、日本企業が中心。データエンジニアリング、AI・データモデリング、DevOpsコンサルティングといった分析から開発・導入までを支援している。

Q.東京キャリア・トライアル65の利用前は、どのような課題を抱えていましたか?

弊社の社長はインド人です。2000年に来日して25年、インドと日本の懸け橋になろうと、日本で会社を立ち上げ、主にソフトウェア開発に携わってきました。

日本のアニメは人気があり、アニメを見て日本に興味を持ち、日本に行きたいとか、日本人とビジネスをしたいと思う人がたくさんいます。

弊社は当初、インド人だけで事業を行っていく考えでした。しかし、インド人だけでプログラム開発の上流工程から下流工程まで一気通貫して商談をまとめることができるかというと、これが難しい。なぜなら日本でのビジネスには日本特有のコミュニケーションに対する理解が必要となります。

インド人には、日本流の交渉は不得手です。日本にはいわゆる「阿吽の呼吸」、あるいは「相手の心を察する」文化があるからですね。これができないと、まとまるものもまとまりません。

また下流工程の重要なタスクに「テスト」があります。実は、この工程もインド人には難しい部分が多くあります。テスト段階ではお客様と密に話をしながら、微調整が必要で。それには、日本人の知恵と経験が絶対必要だと感じていました。

Q.本事業に参加されたきっかけを教えてください。

いろいろな人材紹介会社を利用していましたが、たまたまキャリアトライアル65に出会いました。どのような人材を紹介してくれるのか調べていくと「65歳以上に限定した、元気で就業意識の高い方たちが集まっているサービス」と知って、弊社にぴったりだと思いました。

即戦力となるIT技術と経験を持っていて、日本流のコミュニケーションがわかるシニアの活用は、私たちにとって願ったりかなったりでした。

Q.トライアル制度を経験されて、いかがでしたか。

インタビュー者

中途採用、特にシニアになってからの転職にはすり合わせ期間も必要です。トライアルの2ヶ月間、シニアスタッフに現場を経験していただき、会社側も労働者側もお互いに納得してから雇用契約に結びつけられるというのは、双方にメリットがあると思いました。

また、営業担当の方が親身に話を聞いてくれてとてもいいシニアの方を紹介してくれました。

外国人のエンジニアとともに、シニアのエンジニア雇用に対する需要は今後もっと高まると思います。とはいえ、いきなりシニアを雇い入れることに対して、企業側から見ると不安を抱くのも事実。キャリアトライアル制度は、その不安を解消するものだと思います。

そんな背景事情もありますが、弊社ではキャリアトライアル65を通じて直接雇用になった方が3名おられます。

Q.シニア人材活用のメリットを感じる点を教えてください。

シニア層活用のメリットは経験と豊富な実績です。でも「総合的に物事を判断しながら、能動的に業務を進めていける」という点において、シニアには若さを補って余りあるほどのバイタリティがあります。シニア層を活用するメリットは大きいと考えています。

この事業で紹介してもらうシニアの方は働くモチベーションが高いです。弊社としても体力に合わせた働き方というのを提案していきつつ、今後ますますシニアを活用していきます。

シニア従業員の声

「好きなことを仕事にしたい」65歳からのキャリア

企業インタビュー者

Indo-Sakura Software Japan株式会社

Sさん
職種:インフラ・ネットワークエンジニア

Q.現在のお仕事について教えてください。

私は、週に5日、朝9時から18時まで働いています。公共系の組織でシステムエンジニアをしており、数十台のサーバーがある全国拠点をネットワークで繋げて、4月からは運用管理を行う予定です。今はその稼働準備をしている段階ですね。

Q.この事業に参加してみようと思ったきっかけはなんでしたか?

私が50代の折に、親の介護が必要となりました。サラリーマンと介護の両立は厳いと感じて、退職を選びました。いわゆる「介護離職」です。私は実家の遠方に住んでいたため、年に6回ほど帰省しての介護をしていました。それも、1回帰るごとに2週間滞在して。アルバイトしかできない状態でしたので、その間に職歴にブランクができてしまいました。

そして、私が60歳になるちょっと前に両親が亡くなり、そのタイミングで仕事を探し始めました。当時の自分に何ができるかと考えたとき、やはり40代の頃にやっていた社内SEに復帰したいと思いまして。当時は、大手派遣会社から紹介された企業様で仕事をしました。

ところが、65歳を過ぎたあたりから、仕事をなかなか紹介していただけなくなり。やはり、それには年齢的なものが大きかったと思います。大手派遣会社だから、案件はたくさんあるんです。でも社内SE職にはライバルも多くて、なかなか仕事を獲得できませんでした。

とにかく、焦りました。手当たり次第にいろんな求人サイトでエントリーしていて。「キャリアトライアル65」を見つけたのは、そんなときでした。

Q.トライアル制度を経験されて、いかがでしたか。

インタビュー者

正直、「うれしい驚き」を感じました。職場で私が、一人の技術者として「普通に」扱ってもらえたからです。この世界は日進月歩、若い技術者たちは新しいノウハウと知識を持っている。でも、私もまだ若い人たちに勉強の量では負けていない自負があります。もともと「パソコンオタク」ですから、パソコンを触っている時が一番楽しいのもあって。

2か月間のトライアルでは、年齢ではなく「私」を正当に評価していただけた。そのことがたいへんうれしかったです。トライアル期間後は、直接雇用となりました。

以前、働いていたときは常に不安がありました。それが、直接雇用になって安心して生活することができるようになりましたし、趣味を楽しむことができるようになりました。感謝しています。

Q.今後の働き方については、どのようにお考えですか?

生成AIに興味があります。今も何種類か実際に使ってみていますが最先端の生成AI技術を堀下げたいです。仕事にも応用して、AIを使った新しいやり方を探っていけたらと思っています。

個人的な目標は「いなくてはならない存在になる」ことですね。日本人とインド人のプロジェクトチームで働いていますが、インド人が一番若くて、あとはみんな60歳以上。中でも私が最年長です。最近橋渡し役として、私にしかできないことがあるのではないかと思うことがありました。いままでに私がいろんな会社で対応してきたサポート業務や、人と人とをつなげた経験を活かしながら、今後も働いていきたいです。

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